「思考の整理学」外山滋比古

思考の整理学 (ちくま文庫)
4480020470

大好きな?外山滋比古さんの本。申し訳ないと感じつつ105円で購入。

ピックアップ

・受動的に知識を得る:グライダー能力 VS 自分で発明、発見する:飛行機能力
 ・コンピューターは飛びぬけて優秀なグライダー能力の持ち主。自分で翔べない人間はコンピューターに仕事を奪われる

・いまのことばの教育は、はじめから意味をおしつける
 ・好奇心・疑問を抱く前に教えてしまう

・思考を生み出すには、「寝させる」のが必須

・発想の面白さは、化合物の面白さ

・思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを上ってメタ化していくこと。
 ⇒整理、抽象化を高めることによって高度の思考となり、普遍性も大きくなる

・朝、目をさまして気分爽快なのは、夜の間に頭の中がきれいに整理されて、広々としているから

・頭をよく働かせるためには、「忘れる」ことがきわめて大切

・放っておいても五十年たってみれば、木は浮かび石は沈む

・どんどん忘れて自然忘却の何倍ものテンポで忘れれば、「古典化」という思考の整理が早まる

・・・

きっと、このピックアップでは大切なキーワードを沢山逃してしまっています。

また、この本で具体的に参考になるノート法(P97-108)は、ピックアップ省略したけれど、のちのちやっぱり必要になるかも。

「思考」っていうものとじっくり付き合っている著者の思考のまとめ方、生み出し方、それらがすっきりとした文章とともに淡々とそれでいてイメージ豊富に(比喩が巧み)語られていて、読んでいるだけでも頭がすっきりしてきます。

なんだか無性に好きな外山さんの本。

時間をおいて、何度も読み返してみたいです。都度、少しでも自分自身の成長があって、より多くを掴めたら嬉しい。

間違いなく、本棚に残る1冊でした。

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